2007年 08月 29日
写真展を終えて ③ |
「空間と時間」をつなぐ「風の道」
表題の4つの言葉は、とても抽象的で、好きでない方も多いかもしれません。
ぼくの場合は、抽象的だからこそ好きなんです。「時間・空間・風・道」。
まだまだ、好きな言葉がたくさんあるのですが、今日はこの4つの言葉の話を少し。
「どこでもドア」「タイムマシン」「タケコプター」
小さい頃、わくわくした想いに少し大人の味を加えたのが、ぼくの「モノクロの眼」でしょうか。
実際には、そんに簡単に時間と空間を行き来することはできませんが、写真にすることで時間をとめて焼き付けたり、行ったこともない空間を見たりすることができます。
今のぼくには、どこにでも行く時間があるし、ありがたいことに元気な体があります。
あまり人が行きたがらないところにいきたがる「癖」も持っているので、ぼくの写真には行けそうでいけないところの「物」が写っているのかもしれません。
そんな「空間」を一葉の写真が運んでくれるような気がするんです。
実は、ぼくの写真を撮る行動の中に、いろんな法則のようなものがあります。
もちろん、「いったことのないどこかへ」という好奇心と新鮮さを求める心があるのは事実です。
本来旅の目的というのか、大きくいえば人生の目的というのは、究極のところそこかもしれません。
誤解を恐れずにいえば、「死」というのは、最後にしか見ることができない新鮮な世界です。
そこへ、向っている気がするんですね。
その道筋を「写真」に記録しているという気持ちで、どこか撮っているような気がするんです。
撮っているときは、好奇心や懐かしさ、面白さなどがシャッターを押す原動力ですが・・・(笑)
そんな深い意味を考えて生きている訳ではないんですよ。
ただ今回、写真展をしてみて、その空間をつくる段階でもそんな感じはしました。
そして、写真を眺めてくださった方の感想に、それを感じさせるものが多かったんです。
ぼくの想いが、形を変えて伝わった瞬間です。思い出したものは、その人毎に違いますから。
写真をモノクロにすることで、色というとても大切な要素がなくなりますが、色以上に豊かな表現方法で、人はその写真を撮ったひと以上の想像ができるはずです。
**********************************
「風」は、どんな障害物も乗り越えていきます。
どんな隙間からも、入り込んだり、出て行ったり・・・・(笑)
「道」は、すべての物と人をつないでいきます。
細い路地が隅々まで、「けもの」や「虫」の道までずっと・・・・(笑)
「風の道」は、どんな世界をも乗り越えて、結び付けていきます。
そんな抽象的なイメージが、自分の写真のなかに焼き付けられたなら嬉しいと想うのです。
それよりも、知らないうちに写りこんで、見る人がそれに気づいてくれたなら、もっと嬉しい。
「風・街・ささやき」というタイトルに込めた想いは、見る人に伝わったようなのです。
それよりもなによりも、そうしてみてくださった方が、ぼくにその想いを伝えてくれて、
その言葉でぼく自身がまったく気づいてなかったことさえも教えてくださいました。
このことは、どうしても書き留めておかねばならないことなのです。
「個展」というのは、そんな意味が含まれているのだと気づかされました。
***********************************
写真展の空間を思い出しながら、考えながら、ゆっくりと書き綴ってきたけれど、
自分が想っていることの半分も伝え切れないような気がします。
その答えは、これからの旅先に見つけていかなければならないのでしょう。
また次の切符を握り締め、肩には小さな写真機をぶら下げている自分がいます。
表題の4つの言葉は、とても抽象的で、好きでない方も多いかもしれません。
ぼくの場合は、抽象的だからこそ好きなんです。「時間・空間・風・道」。
まだまだ、好きな言葉がたくさんあるのですが、今日はこの4つの言葉の話を少し。
「どこでもドア」「タイムマシン」「タケコプター」
小さい頃、わくわくした想いに少し大人の味を加えたのが、ぼくの「モノクロの眼」でしょうか。
実際には、そんに簡単に時間と空間を行き来することはできませんが、写真にすることで時間をとめて焼き付けたり、行ったこともない空間を見たりすることができます。
今のぼくには、どこにでも行く時間があるし、ありがたいことに元気な体があります。
あまり人が行きたがらないところにいきたがる「癖」も持っているので、ぼくの写真には行けそうでいけないところの「物」が写っているのかもしれません。
そんな「空間」を一葉の写真が運んでくれるような気がするんです。
実は、ぼくの写真を撮る行動の中に、いろんな法則のようなものがあります。
もちろん、「いったことのないどこかへ」という好奇心と新鮮さを求める心があるのは事実です。
本来旅の目的というのか、大きくいえば人生の目的というのは、究極のところそこかもしれません。
誤解を恐れずにいえば、「死」というのは、最後にしか見ることができない新鮮な世界です。
そこへ、向っている気がするんですね。
その道筋を「写真」に記録しているという気持ちで、どこか撮っているような気がするんです。
撮っているときは、好奇心や懐かしさ、面白さなどがシャッターを押す原動力ですが・・・(笑)
そんな深い意味を考えて生きている訳ではないんですよ。
ただ今回、写真展をしてみて、その空間をつくる段階でもそんな感じはしました。
そして、写真を眺めてくださった方の感想に、それを感じさせるものが多かったんです。
ぼくの想いが、形を変えて伝わった瞬間です。思い出したものは、その人毎に違いますから。
写真をモノクロにすることで、色というとても大切な要素がなくなりますが、色以上に豊かな表現方法で、人はその写真を撮ったひと以上の想像ができるはずです。
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「風」は、どんな障害物も乗り越えていきます。
どんな隙間からも、入り込んだり、出て行ったり・・・・(笑)
「道」は、すべての物と人をつないでいきます。
細い路地が隅々まで、「けもの」や「虫」の道までずっと・・・・(笑)
「風の道」は、どんな世界をも乗り越えて、結び付けていきます。
そんな抽象的なイメージが、自分の写真のなかに焼き付けられたなら嬉しいと想うのです。
それよりも、知らないうちに写りこんで、見る人がそれに気づいてくれたなら、もっと嬉しい。
「風・街・ささやき」というタイトルに込めた想いは、見る人に伝わったようなのです。
それよりもなによりも、そうしてみてくださった方が、ぼくにその想いを伝えてくれて、
その言葉でぼく自身がまったく気づいてなかったことさえも教えてくださいました。
このことは、どうしても書き留めておかねばならないことなのです。
「個展」というのは、そんな意味が含まれているのだと気づかされました。
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写真展の空間を思い出しながら、考えながら、ゆっくりと書き綴ってきたけれど、
自分が想っていることの半分も伝え切れないような気がします。
その答えは、これからの旅先に見つけていかなければならないのでしょう。
また次の切符を握り締め、肩には小さな写真機をぶら下げている自分がいます。
by bochibochi35
| 2007-08-29 08:54
| こてんこてん個展