2008年 10月 01日
夕暮れのワット・アルン |
2008年9月23日(水)
タイマッサージを受けた次の日は、よく眠りすぎた。
最後の朝の散歩は、できなかった。残念。
今日は、朝から水上マーケットとバンコク観光に出かけることになっている。
初日のガイドさんがホテルへ迎えに来てくれている。
高速道路を走って「水上マーケット」へ。
まさかそんな遠いとは思わずリクエストしたのだが・・・・。
途中、ココナッツ農園による。どうやらお決まりのコースらしい。
ココナッツ砂糖、ココナツ油、ココナツミルクの作り方を解説してくれた。
椰子の畑をずんずん走ると、水上マーケットの集落へ着く。
観光マーケットになってしまっているが、面白味も多い。
今も昔も、水路を道代わりに生活している人も多いのだろう。
ぼくたちの乗った船は、生活雑貨を売る店の前でUターンしてしまった。
そこから先が見たかったんだがなぁ・・・
船を降りる頃には、マーケットは仕舞い始めていた。営業時間は午前中だけとのこと。
*** *** *** ***
グリーンカレーの昼食の後は、バンコク市街へ戻る。
エメラルド寺院こと、ワット・プラケオと王宮へ。
昔、見たことがあるはずなのだが、記憶がおぼつかない。
ということは、新鮮に眺められるので嬉しいといえばうれしい(笑)
きらきら光る寺院は、印象の許容量を超えていたのか・・・?
今回は、王宮の象乗り場が、一番印象的だった。
衛兵の交替式で、新人が間違えたのを先輩が笑っていたのもタイ人らしく微笑ましい。
その隣の「ワット・ポー」へも足を運ぶ。涅槃仏寺院。
黄金の大涅槃仏が寝ていらっしゃる。
アユタヤの涅槃仏と違って、ちゃんと屋根があり、居心地がよさそうだ。
螺鈿細工が施された大きな御足のところにお布施箱があり、
20バーツの小銭80枚?と交換する。
壺がたくさん並んでいて、ひとつずつ願いをこめて入れていく。
最後にコインは足りなくなるが・・・気にしない気にしない。
ガイドさんが、お守りにと1枚のコインをくれた。大切にしよう。
お寺にはタイマッサージの学校があるという。
ここでもマッサージが受けられるというが、時間がなく断念。
*** *** *** ***
陽が傾き始めている。少しずつ影が長くなる。
ワット・ポーを出てチャオプラヤー川の船着場へ。
「暁の寺」に行くには、渡し舟を使わねばならない。
現地の人たちも川を行き来して生活しているのだろう。観光客ばかりではない。
あっという間の船旅が、心地よい時間だった。
ワット・アルン「暁の寺」は、しっとりと光っている。
輝くでもなく、朽ち果てるでもなく、なまめかしくしっとりしているように思えた。
中国の陶器を貼り付けていて、なぜか懐かしい感じすらする。
夕陽に近い柔らかい日差しが、より一層懐かしさを際立たせるのかもしれない。
ワット・アルンから見るバンコクは、セピア色をしていた。
エメラルド寺院の輝きは、昔の光ではないかと思えるくらいに・・・。
川を行く船は、過去からさかのぼってくるのではないか、と錯覚をおぼえる。
この旅も終わりに近づいていた。
船は、来た川を船で戻り現実世界へ。
乾物屋さんの前にあるポストから、葉書は旅立っていく。
葉書よ、ゆっくり旅しておいで(笑)
おそらくは、ぼくのほうが早く日本へ着くだろう。
最後に残されたぼくの使命は、「おみやげ物」。
大きなショッピング街へ、市場調査と買い物。
さらに現実感は増す。
さぁ、飛行機の時間が迫ってきた。
*** *** ***
飛行機は、高度を下げ、朝日に輝く雲の中へ・・・。
タイ航空TG622便は、小さい衝撃と共に大阪の地に着いた。
次の切符は、手に入るだろうか・・・
思いは、もう次の旅へ。
(完)
タイマッサージを受けた次の日は、よく眠りすぎた。
最後の朝の散歩は、できなかった。残念。
今日は、朝から水上マーケットとバンコク観光に出かけることになっている。
初日のガイドさんがホテルへ迎えに来てくれている。
高速道路を走って「水上マーケット」へ。
まさかそんな遠いとは思わずリクエストしたのだが・・・・。
途中、ココナッツ農園による。どうやらお決まりのコースらしい。
ココナッツ砂糖、ココナツ油、ココナツミルクの作り方を解説してくれた。
椰子の畑をずんずん走ると、水上マーケットの集落へ着く。
観光マーケットになってしまっているが、面白味も多い。
今も昔も、水路を道代わりに生活している人も多いのだろう。
ぼくたちの乗った船は、生活雑貨を売る店の前でUターンしてしまった。
そこから先が見たかったんだがなぁ・・・
船を降りる頃には、マーケットは仕舞い始めていた。営業時間は午前中だけとのこと。
*** *** *** ***
グリーンカレーの昼食の後は、バンコク市街へ戻る。
エメラルド寺院こと、ワット・プラケオと王宮へ。
昔、見たことがあるはずなのだが、記憶がおぼつかない。
ということは、新鮮に眺められるので嬉しいといえばうれしい(笑)
きらきら光る寺院は、印象の許容量を超えていたのか・・・?
今回は、王宮の象乗り場が、一番印象的だった。
衛兵の交替式で、新人が間違えたのを先輩が笑っていたのもタイ人らしく微笑ましい。
その隣の「ワット・ポー」へも足を運ぶ。涅槃仏寺院。
黄金の大涅槃仏が寝ていらっしゃる。
アユタヤの涅槃仏と違って、ちゃんと屋根があり、居心地がよさそうだ。
螺鈿細工が施された大きな御足のところにお布施箱があり、
20バーツの小銭80枚?と交換する。
壺がたくさん並んでいて、ひとつずつ願いをこめて入れていく。
最後にコインは足りなくなるが・・・気にしない気にしない。
ガイドさんが、お守りにと1枚のコインをくれた。大切にしよう。
お寺にはタイマッサージの学校があるという。
ここでもマッサージが受けられるというが、時間がなく断念。
*** *** *** ***
陽が傾き始めている。少しずつ影が長くなる。
ワット・ポーを出てチャオプラヤー川の船着場へ。
「暁の寺」に行くには、渡し舟を使わねばならない。
現地の人たちも川を行き来して生活しているのだろう。観光客ばかりではない。
あっという間の船旅が、心地よい時間だった。
ワット・アルン「暁の寺」は、しっとりと光っている。
輝くでもなく、朽ち果てるでもなく、なまめかしくしっとりしているように思えた。
中国の陶器を貼り付けていて、なぜか懐かしい感じすらする。
夕陽に近い柔らかい日差しが、より一層懐かしさを際立たせるのかもしれない。
ワット・アルンから見るバンコクは、セピア色をしていた。
エメラルド寺院の輝きは、昔の光ではないかと思えるくらいに・・・。
川を行く船は、過去からさかのぼってくるのではないか、と錯覚をおぼえる。
この旅も終わりに近づいていた。
船は、来た川を船で戻り現実世界へ。
乾物屋さんの前にあるポストから、葉書は旅立っていく。
葉書よ、ゆっくり旅しておいで(笑)
おそらくは、ぼくのほうが早く日本へ着くだろう。
最後に残されたぼくの使命は、「おみやげ物」。
大きなショッピング街へ、市場調査と買い物。
さらに現実感は増す。
さぁ、飛行機の時間が迫ってきた。
*** *** ***
飛行機は、高度を下げ、朝日に輝く雲の中へ・・・。
タイ航空TG622便は、小さい衝撃と共に大阪の地に着いた。
次の切符は、手に入るだろうか・・・
思いは、もう次の旅へ。
(完)
by bochibochi35
| 2008-10-01 11:04
| 風に微笑みタイランド