読み終えた本、仕入れてきた本を売る。それが古本屋なのだろうか。
答えは、半分が正解。そういってしまえば確かにそうなのだ。
だが実は、その「売る」までの間に、重要な仕事がいっぱいある。
もちろん、ある程度は「お勉強」はしていたつもり。
現役古本屋さんや元古本屋さんが書いた本もたくさん読んだ。
古本めぐりを趣味に、いやひどくなると本業にしている人の本も、読み物としては、かなり楽しい。
そして、自分が古本屋めぐりをするようになって、店主さんの話もよく聞くようになった。
いまでは、「ブログ」という便利なツールを使って、いろんな方の文章を拝読させてもらっている。
だが、しかしである。
いくら活字の上で、読んでいても、また実際に話を聞いてみても、
本当はわからないことばかりだったのだ。それは、やってみてわかった。
本屋めぐりは楽しい。本を読むのも楽しい。
だが古本屋は簡単ではない!(楽しいには違いないが・・・)
ようやく、本を集めてみると、小さな棚一本でも、相当の冊数の本が入ることがわかる。
で、その本一冊ずつに値段をつけていかねばならない。それが簡単ではないのだ。
新本ならいいが、古本なら、元の値段をはがしたり、消したりする。
汚れをふきとり、傷みがないか調べる。値段を決めてパソコンにデータを入れる。
これをすべての本に施して、最後にデータで「値札兼栞」を打ち出す。
まだ終わらない。それをすべて切り離して一冊ずつの本にはさんでいく。
ぼくは、プロではないので要領もよくないし、作業もシステム化していない。
今回は、その値札に「トレードマーク」の熊のはんこを押している。もちろん手作業。
値付けに関しても、プロではないので、かなりバラツキがあるはずだ。
「絶版・初版」などの古本的価値は、考慮に入れていない。
あくまでも「ぼく値」である。業者の方が見たら、笑われるかもしれない。
でも、今回はそれでいいと思っている。
それは、なぜか?
「本」というものの本来の働きを重視したから。素朴に感動してほしいという願い。
手にとって、すこしずつでも読んでもらって、感じてもらって、買ってほしい。
「あぁ、いい本に出会えてよかったぁ~♪」と思ってもらえたならそれに勝る喜びはない。
だから、お金ではない。その「出会い」を楽しんでほしいというのが、本音なのだ。
ぼくが読んでよかったと思った本は、安くしている。
もう充分にその価値をその本からもらったから。
手元においておきたいなぁ~と、ちょっと思った本は、ちょっぴり高め。
古本で買って、読まなかった本も、原価割れで大放出している。
もしかして、ぼくには「あきんど」は、できないのかな?(笑)
どちらにしても、もうぼくの手元を離れていってしまった、「娘」のような本たちである。
大切にしてあげてほしい。いつでも帰っておいで・・・とも思わなくもないが・・・(笑)
話の落としどころがわからなくなったところで、
お後が、よろしいようで・・・・。
昨日のカフェ南果さんのブログに会場風景と、本棚の一部が紹介されてます。