2006年 09月 01日
山の辺の道 |
「日本最古の道」といわれる「山の辺の道」を、実は、初めて歩いてきた。
20年近くも大和の国に住んでいながら、歩いたことがなかった。
いつでも、歩けるからいいか・・・。それが昨日かなった。
かつての母校に車をおいて、結婚式を挙げた「日本最古の神社」へお参りをする。
近くなのに、めったにこないこの神社もいい機会なので、お参りさせてもらう。
ここだけは、何年たっても変わっていないのがうれしい。
さあ、歩きはじめよう。
肩には、「ライカ」。おきらく、おきらく。天気もよろし。
少し蒸し暑いが、夏の盛りは過ぎたことを、風が教えてくれる。
もうすぐ、黄金色に変わってゆくだろう稲穂には、米がたわわに実っている。
トンボもたくさん飛んでいる。
柿畑と田んぼを縫うように、小さく登りくだりを繰り返す。
止まっては、ぱちり。止まっては、ぱちり。
朝の涼しいうちは、カメラを操る手際もいい。
あっという間に、フィルム1本。
フィルムの交換は、手間がかかる「ライカ」。
その度ごとの休憩は、いいリズムだと思う。
ちょっと手間を惜しんで、あとでフィルムを交換しよう、なんて考えていると、
「あっ・・・ここ撮りたい」というときに、間に合わないので、早めに交換しないといけない。
「いつの時代から、そこにあるのだろうか。」
そんな風な、民家や蔵、土塀も崩れかかっている。
なぜそれが美しいと思えるのか? ぼくには説明できない。
そのものたちも、何年も前は「新築」だったのだろう。
いまの「新築」の住居は、何年か経つと、美しく朽ちてゆくのだろうか?
小さな生き物と、崩れかけた建物、空と雲と緑・・・・・。
「まほろば」をゆく、歩みの中で想いをめぐらせながら、シャッターを切る。
そのフィルムには、なにが写しこまれているだろうか。まだわからない。
銀塩の世界は、時間がかかるものなのだ。それがまたいい。
初秋のやわらかい色合いは、やさしいモノトーンで現れてくるはずだ。
途中の古い神社では、猫に好かれてすっかり長居をしてしまう。
なぜに、猫に好かれるのか? 人にはあまりモテないのだが・・・・。まあ、ええわ。
・・・そういえば、ひとに会わない。すれ違う人もなく、追い抜く人もいない。
畑に出ているお百姓さんの姿も、あまり見られない。
初秋といえども、残暑は厳しいからかなぁ?
無人販売の台がいたるところにあるのだが、品物が置いていない。
買い食いしながら、あるこうと楽しみにしていたのだが・・・・・。
夏の平日には、歩く人もまばらだからだろうか? 食べ物にありつけるのか?
中間地点の「長岳寺」では猫にまで、嫌われてしまう。
お寺に参らなかったからかな?
「休憩所」でひとやすみ。崇神天皇陵をみながら。風が心地よい。
崇神天皇陵のそばの、櫛山古墳に登る。
墳頂からは、古墳の形がよくわかる。おもしろい、これはお勧め。
景行天皇陵からは大和三山と二上山を望む。
大和盆地に幾重にも山の青が重なり「青垣」といわれるという。
お昼を過ぎると、暑さが厳しくなってきた。
すこし、足取りも重くなる。食物には、ありつけない。
それでも、眺めのよい、そして美しい風景をみながら、飽きることなく足を前へ。
ここまで、2リットルくらいの飲み物は飲んでいる。
かなり疲れたころに、ようやく「檜原神社」に到着。
巻向駅へもいけたのだが、ここまできたら「三輪さん」には、参らねば・・・・。
時計は、2時半を過ぎていた。空腹もピークを過ぎている。
三輪駅に滑り込んできた列車は、クリーム色に柿色帯の「2両編成」。
大学時代に乗っていたのが、まだ現役だ。ただ、ワンマンカーになっていたが・・・。
田んぼの中を、カタコト走る姿は、何も変わらず、小気味よい響きを聞かせてくれた。
20年近くも大和の国に住んでいながら、歩いたことがなかった。
いつでも、歩けるからいいか・・・。それが昨日かなった。
かつての母校に車をおいて、結婚式を挙げた「日本最古の神社」へお参りをする。
近くなのに、めったにこないこの神社もいい機会なので、お参りさせてもらう。
ここだけは、何年たっても変わっていないのがうれしい。
さあ、歩きはじめよう。
肩には、「ライカ」。おきらく、おきらく。天気もよろし。
少し蒸し暑いが、夏の盛りは過ぎたことを、風が教えてくれる。
もうすぐ、黄金色に変わってゆくだろう稲穂には、米がたわわに実っている。
トンボもたくさん飛んでいる。
柿畑と田んぼを縫うように、小さく登りくだりを繰り返す。
止まっては、ぱちり。止まっては、ぱちり。
朝の涼しいうちは、カメラを操る手際もいい。
あっという間に、フィルム1本。
フィルムの交換は、手間がかかる「ライカ」。
その度ごとの休憩は、いいリズムだと思う。
ちょっと手間を惜しんで、あとでフィルムを交換しよう、なんて考えていると、
「あっ・・・ここ撮りたい」というときに、間に合わないので、早めに交換しないといけない。
「いつの時代から、そこにあるのだろうか。」
そんな風な、民家や蔵、土塀も崩れかかっている。
なぜそれが美しいと思えるのか? ぼくには説明できない。
そのものたちも、何年も前は「新築」だったのだろう。
いまの「新築」の住居は、何年か経つと、美しく朽ちてゆくのだろうか?
小さな生き物と、崩れかけた建物、空と雲と緑・・・・・。
「まほろば」をゆく、歩みの中で想いをめぐらせながら、シャッターを切る。
そのフィルムには、なにが写しこまれているだろうか。まだわからない。
銀塩の世界は、時間がかかるものなのだ。それがまたいい。
初秋のやわらかい色合いは、やさしいモノトーンで現れてくるはずだ。
途中の古い神社では、猫に好かれてすっかり長居をしてしまう。
なぜに、猫に好かれるのか? 人にはあまりモテないのだが・・・・。まあ、ええわ。
・・・そういえば、ひとに会わない。すれ違う人もなく、追い抜く人もいない。
畑に出ているお百姓さんの姿も、あまり見られない。
初秋といえども、残暑は厳しいからかなぁ?
無人販売の台がいたるところにあるのだが、品物が置いていない。
買い食いしながら、あるこうと楽しみにしていたのだが・・・・・。
夏の平日には、歩く人もまばらだからだろうか? 食べ物にありつけるのか?
中間地点の「長岳寺」では猫にまで、嫌われてしまう。
お寺に参らなかったからかな?
「休憩所」でひとやすみ。崇神天皇陵をみながら。風が心地よい。
崇神天皇陵のそばの、櫛山古墳に登る。
墳頂からは、古墳の形がよくわかる。おもしろい、これはお勧め。
景行天皇陵からは大和三山と二上山を望む。
大和盆地に幾重にも山の青が重なり「青垣」といわれるという。
お昼を過ぎると、暑さが厳しくなってきた。
すこし、足取りも重くなる。食物には、ありつけない。
それでも、眺めのよい、そして美しい風景をみながら、飽きることなく足を前へ。
ここまで、2リットルくらいの飲み物は飲んでいる。
かなり疲れたころに、ようやく「檜原神社」に到着。
巻向駅へもいけたのだが、ここまできたら「三輪さん」には、参らねば・・・・。
時計は、2時半を過ぎていた。空腹もピークを過ぎている。
三輪駅に滑り込んできた列車は、クリーム色に柿色帯の「2両編成」。
大学時代に乗っていたのが、まだ現役だ。ただ、ワンマンカーになっていたが・・・。
田んぼの中を、カタコト走る姿は、何も変わらず、小気味よい響きを聞かせてくれた。
by bochibochi35
| 2006-09-01 08:25
| 森の散歩道